ストップモーション・アニメ映画『ファンタスティック Mr.FOX(Fantastic Mr. Fox)』野生の誇りをかけた壮絶な戦いが始まる

こだわりのストップモーション・アニメファンタスティックMr.FOX!!

絵本をストップモーションアニメーションに!

 ファンタスティックMr.Foxというアニメをご存知でしょうか? これは「チョコレート工場の秘密(映画:チャーリーとチョコレート工場)」で知られるロアルド・ダールの『すばらしき父さん狐』を映像化したストップモーションアニメーション作品です。あの「ダージリン急行」や「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ライフ・アクアティック」などで話題を博した監督「ウェス・アンダーソン」がメガホンを取り、声優に「マイレージ、マイライフ」のジョージ・クルーニー、「ジュリー&ジュリア」のメリル・ストリープを起用するというアニメーションの中ではかなり異例の豪華キャスティング! そしてアカデミー賞の長編アニメ部門にもノミネートされた本作は、子どもは勿論のこと大人も感心させられる稀代の秀作アニメの一つだと言えるでしょう。このサイトではそんなストップモーションアニメ「ファンタスティックMr.Fox」の魅力と、そのスタッフや、スタッフが製作した別の作品などを細やかに紹介していきます。

この作品のすごい所

ストップモーションアニメ

 なんといっても、この作品の凄いところは前編ストップモーションにて制作されたアニメだというところに尽きます。ストップモーションアニメなどでは、日本だとニャッキなどが非常に有名ですが、クオリティーもストーリーもスタッフもその比ではありません。特にストップモーションに関してはFPSの数にも非常に拘りを見せており、通常のストップモーションアニメなどと比べても、非常に良い動きをします。これは現在ではほとんどが3DCGで完結するという実情を鑑みるに、とてつもなく凄いことだと思いますが、そのパペットアニメの風味を残しながらこれだけ動かせるというのが本当に脅威に近いです。是非一度、PVを見てみてください。

スタッフが豪華過ぎる

 スタッフが非常に豪華なのもこの作品の特徴です。特にもっとも豪華なのがロアルド・ダールの原作を利用しているというところでしょうか? 日本の人ですとあんまり馴染みが無い作家かもしれませんが、ミステリ小説好きなどの人であれば、ほとんどの人が知っているであろう有名な作家です。チャーリーとチョコレート工場などが日本の人にとってはもっとも有名になりそうな作品ですが、他にも『南から来た男』(ManFromtheSouth)の他、『味』(Taste)、『大人しい兇器』(LambtotheSlaughter)などの作品で知られています。また、音楽にアレクサンドル・デプラを起用しているというところも得点が高いです。誰だそれはと思った人もいるかもしれませんが、この方はベンジャミン・バトン数奇な人生、英国王のスピーチ、ハリー・ポッターシリーズ、ゴーストライター、ゼロ・ダーク・サーティーなどなど上げたらきりがありませんが、兎に角有名な映画作品の音楽を担当されている実力派の人です。流石にアニメ映画にこの方が起用されるということは中々無いことですが、確かに本編のクオリティーも非常に高いので、このキャストが成立するというのもある意味では納得といった感じです。

スタッフ

監督
ウェス・アンダーソン
脚本
ノア・バームバック
ウェス・アンダーソン
原作
ロアルド・ダール 『父さんギツネバンザイ』
製作
スコット・ルーディン
アリソン・アバト
ウェス・アンダーソン
ジェレミー・ドーソン
製作総指揮
アーノン・ミルチャン
ステーヴン・レイルズ
音楽
アレクサンドル・デプラ
撮影
トリスタン・オリヴァー
編集
ラルフ・フォスター
スティーヴン・パーキンス
製作企業
20世紀フォックス・アニメーション
リージェンシー・エンタープライズ
その他の情報
配給 アメリカ:20世紀フォックス
日本:ショウゲート
公開イギリス:平成21年10月14日 (第53回ロンドン映画祭)
アメリカ:平成21年11月13日
日本:平成23年3月19日
上映時間104分
製作国アメリカ合衆国、イギリス
言語英語
製作費$40,000,000
興行所得$46,471,023

ストーリー

 Mr.フォックスはこれまでは盗みをしながら暮らしていましたが、妻のMrs.フォックスとちょっと変わり者の息子アッシュのために、盗みから足を洗って、今は穴暮らしをしながら新聞記者として働く日々でした。ですが、「もっといい暮らしをしたい!」という、そんな欲求にかられた彼は、丘の家を購入することにします。丘の上の素敵な家でのステキな暮らしが始まるかとおもいきや、その丘の向こうには意地の悪い3人の人間の農場主(ビーン、ボギス、バンス)が住んでいました。憧れの家へ引っ越し、人間に近づいたMr.フォックスは野生の本能が目覚めてしまい、人間たちの飼育場から昔のように獲物を盗むことに熱を上げていきます。日々、獲物を盗まれる人間たちの怒りはついに頂点に達し、結束した3人はトラクターを使って根こそぎ丘を掘り返しはじめました。父親として、"ファンタスティック"に生きたいMr.フォックスと土の中で生活する彼らの仲間たちは、野生の本能と誇りをかけ、人間たちと戦いはじめるのでした!

キャスト

  • Mr.フォクシー・フォックスジョージ・クルーニーてらそままさき
  • Mrs.フェリシティー・フォックスメリル・ストリープ佐藤しのぶ
  • アッシュ・フォックスジェイソン・シュワルツマン西健亮
  • クリストファソン・シルバーフォックスエリック・アンダーソン
  • カイリ・スヴェン・オポッサムウォーリー・ウォロダースキー
  • クライヴ・バジャービル・マーレイふくまつ進紗
  • ラットウィレム・デフォー青山穣
  • コーチスキップオーウェン・ウィルソン間宮康弘
  • フランクリン・ビーンマイケル・ガンボン
  • ウォルター・ボギスロビン・ハールストン
  • ネイサン・バンスヒューゴ・ギネス
  • Mrs.ビーンヘレン・マックロリー
  • ピーティージャーヴィス・コッカー

原作 『父さんギツネバンザイ』について

 このMr.フォックスの原作になった作品ですが、ロアルド・ダール原作の1970年に出版された『父さんギツネバンザイ』というタイトルの児童文学作品になります。これは日本では二度にわたって出版されるほどの人気シリーズで、現在も、『すばらしき父さん狐』というタイトルに改題され出版されつづけています。ダールとくとくの珍妙な世界観と、珍味な味わい深い作品で、子どもから大人まで楽しめる、いい児童文学作品だと言えるでしょう。

登場人物

父さんギツネ(Mr.Fox)
 本作の主人公です。家族は妻と4匹の子ども(一番上は長男)。三人の農場主によって尻尾を失いました。自身が三人の農場主たちから狙われることになったせいで森の動物たちを危機にさらしてしまったことに責任を感じています。三人の農場主たちが自分たちが住んでいた洞穴の跡を見張っている隙をついて、彼らのため込んでいる商品を失敬します。最後は森の動物たちに地下街を作って住むことを提案します。
アナグマ(Badger)
父さんギツネの知りあい。家族は妻と3匹の子ども。りんご酒が大好物。父さんギツネがボギスの鶏小屋に忍び込んだあとに、一緒にバンスの倉庫とビーンの酒蔵に忍び込んです。
モグラ
父さんギツネの知りあい。家族は妻と4匹の子ども。物語終盤に姿を見せます。
ウサギ
父さんギツネの知りあい。家族は妻と5匹の子ども。肉類は食べられない(その為、末っ子ギツネの提案でバンスの倉庫からニンジンも持ち出しました)。物語終盤に姿を見せます。
イタチ
父さんギツネの知りあい。家族は妻と6匹の子ども。物語終盤に姿を見せます。
ボギス(Boggis)
養鶏業者で肥満体の男。鶏肉料理が大好物。35人の使用人がいます。
バンス(Bunce)
アヒルとガチョウを飼っている小男。ガチョウのレバーペーストを詰めた揚げパンが大好物。36人の使用人がいます。
ビーン(Bean)
七面鳥を飼い、りんご園を経営している痩せた長身の男。りんご酒が大好物。37人の使用人がいます。劇中で唯一既婚者であることが判明しています。

ストップモーション・アニメ映画『ファンタスティックMr.FOX(FantasticMr.Fox)』野生の誇りをかけた壮絶な戦いが始まる